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2014年9月23日火曜日

輸血のお話⑦(濃厚血小板輸血)

Q:濃厚血小板輸血(PC)とはとういうもので、その保存方法や投与基準、輸血の効果予測について説明してください。

 PCはPlatelet Concentrateの略です。1袋(10単位)は約200ml。血小板数は2.0≦〜<2.2×1011入っています。保存方法は20〜24℃で振盪します。振盪する理由としては、そのまま放置すると、詳しい理由は割愛しますがpHが低下(酸性に傾く)し、輸血効果が低下するためです。また、冷蔵すると血小板が活性化して凝集を招いてしまします。
 保存期間はわずか4日間で短く、薬価は10単位製剤で何と約77000円!!貴重なので、有効利用が切に望まれます!!



 明確な投与開始基準はありませんが、通常の手術では血小板は最低5万/μLあればよいとされています。局所麻酔下などでの体表面の小手術であれば1〜2万/μL程度でも安全に施行できるそうです。また、循環血液量の1.5倍に達する大量出血が生じた場合も適応になりますが、血小板はよほど大きな病院(輸血部のある)でなければ在庫を抱えていないことがほとんどなので、それほどの大量出血があってから慌ててオーダーするようでは間に合いません!

 



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