麻酔・集中領域でベクロニウム(マスキュラックス®)にとって変わった筋弛緩薬です。
由来はRapid Onset Curonium、らしいです。
ベクロニウムと違って代謝産物がほとんど筋弛緩作用を持たないため、持続投与が安全に使用できるようになりました。最大効果発現までは1.4分程度で、量を増やせばさらに短縮できます。
70%以上が肝臓を通過して胆汁排泄され、0〜20%が腎排泄です。肝硬変患者では作用が延長するため、適宜筋弛緩モニタリングが必要となります。
さらにロクロニウムと高い親和性を持つ究極の拮抗薬、スガマデクス(ブリディオン®)が発売されたことで安全性はさらに高まりました。
ただ、アナフィラキシーの報告は筋弛緩薬の中では最も多いのでその点は注意が必要となります。
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